19時間の激闘【将棋】2014電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナ(一丸貴則)

電王手くん

2014年12月31日待ちに待った電王戦リベンジマッチの日がやってきました。

おそらく今回が最初で最後になるであろう、継ぎ盤&秒読み10分の変則ルールでの対局。

結果は時間が長引きすぎた為、指掛けとなりました。詳しくは本文を読み進めてください。

代指しを務める電王手くんが進化してました。駒を並べる時の動きがメチャメチャ速くなっていて約40秒程で全ての駒を並べ終え、解説の島朗九段&加藤桃子女王・女流王座がとても驚かれてましたね。

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2014電王戦リベンジマッチ

盤

概要

  • 手番:先手ツツカナ(一丸貴則)後手森下卓九段
  • 持ち時間:3時間(チェスクロック方式)/秒読み10分
  • 休憩時間:【昼食休憩】13:00~14:00【夕食休憩】17:00~18:00【夜休憩】 21:00~21:30
  • PCハード: ドスパラ GALLERIA電王戦(第3回将棋電王戦と同スペック)
  • 代指し:電王手くん(開発:株式会社デンソー)
  • 対局場:東京将棋会館

今回の注目ルールは、継ぎ盤を使用しての検討ができるという点ではないだろうか。これにより対局にどう影響を及ぼすか興味があった。

そして今回、ドワンゴとNTTが共同開発したボイスレックスという音声認識技術を使い、森下九段の対局中の独り言をマイクで拾いBSPコメントに表示させるというニコニコ将棋放送初の試みも行われた。これにより森下九段の対局中の考えを知ることができる。

対局

戦型は相矢倉で手順は進み、46手目△5五歩と森下卓9段が先に仕掛ける。

仕掛け

90手後半あたりまではツツカナが若干有利な展開のまま終盤に突入する。

しかしそれも束の間。108手目森下九段が△6五桂馬と指した直後、ツツカナは僅か4秒で▲9四歩と指す。

14歩

どうやらこれはあまり良い手ではなく、これを境に森下九段の有利が広がっていく。

ツツカナは107手目を指した後、△6五桂馬▲9一角成の読み筋を示していた為、突如ノータイムで▲9四歩と指した時は、森下卓9段、中村・金井先生及び視聴者の方は「ええええ」と驚きを隠せず叫んでました。

94歩

そして年が明け1月1日午前5時すぎの局面。評価値後手1396と森下九段が良さげな展開。

先手は大駒が飛車しかなく、その飛車も5八からすぐには動けず持ち駒も香車二枚&歩しかなく明らかに攻める術を失っている。

終盤2

これは森下九段の勝ちかなと思った矢先、突然継盤の前に座っている森下九段の音声が途切れる事態が起きる。

しかし声は聞こえなくても音声認識機能が声を拾いBSPコメントに反映される。

そのBSPコメの内容が何かがおかしい。いままでは森下九段の独り言の内容がBSPに表示されていたが、今回は誰かと話していて「持将棋で後日指し直す」というような発言が表示されていた。

視聴者からも「誰と話してるの?」など混乱したコメントが流れていた。

そして午前5時25分、152手目△2三金と指した所で立会人、片上大輔理事が対局場に姿を現し、森下九段に指し掛けを提案し対局が終了する。

片上理事の説明によると、ここまでの長丁場になるとは運営側が想定しておらずこれ以上の続行が出来ない為、後日途中の局面から指継ぐとの事。

後味の悪い結果に視聴者からは批判の声もあったが、番組最後のアンケートでは約85%の人が良かったと回答。

あんけ2

感想

感想

PVで森下卓九段が継盤&秒読み10分ルールならば10冠王以上の強さと豪語していて、どうせ負けるんだろうと思い見ていましたが、コンピュータ相手に終盤で局面を逆転し追いつめた所は10冠王の片鱗が見えた気がします。

終盤ツツカナを追いつめるも時間の都合で指掛けとなったのは非常に残念でしたが、継盤や思考時間を増やせば人間がコンピュータと対等に戦える事がわかったのは収穫だったと思います。

そしてNTTとドワンゴが共同開発で作った音声認識ソフトの「ボイスレックス」ですが、Siriを遥かに上回る機能でほとんど間違いもなく文字起こしが出来ていました。これを見て近い将来、筆記用具で文字を書く必要がなくなって授業中ノートを取る必要も無くなる気がします。

今回の電王戦を見ると、ドラえもんのようなロボットがそろそろ現れるんじゃないかと本気で思えました。

関係者の皆様19時間の長丁場お疲れさまでした。

関連記事:【将棋】2014電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナ(一丸貴則) 詳細決定

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